認知症の義母が夕食を食べない真意は何処に?

ーー金曜日 夕食ーー

 

コレは、もういらんでなあ

(煮カツの入った器を傍にどける)

おやつにこーんなおおきいの食べたもんで、おなかいーっぱい!

(両手の指で輪をつくって見せ、ご飯の茶碗も傍にどける)

 

 

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金曜日、わが家の夕食は、カレー。

子どもが中学生だったころにそうなって、ずっと習慣になっています。

 

けれど、いつの頃からか、義母は、辛いと言ってカレーを食べなくなりました。

義母のものだけ、辛くない味付けにしていたこともありますが、あまりお気に召さなかったようでした。

こちらはこちらで、ある程度辛いのを食べたいので、ある時期から、義母はカレーとは別のメニューになりました。

 

そうやって、別メニューでも普通に食べていた義母なのですが。

この日は、ご飯をひとくちと味噌汁を食べただけでした。

 

次の土曜日の夕食も、なぜかほとんど食べません。

 

ちょっとネ、頭にくるんです。

 

何故って、5時にもならないうちに食卓に来て、いかにも夕食待ってますというふうだから、義母の分だけ、早めに出すことになるんです。

あわてて配膳して、ホッとしたというのに、「お腹いっぱい」とか言うでしょ。

食べられないなら、早く言ってよ!と思うわけです、当然。。

 

まあまあ、そこらへんは、怒っても仕方ないかと、諦めるんですけどネ。

 

義母だけ別メニューっていうのも、気を使います。

老人が食べやすい食事を、別に作るなんていうことまでは、していないにしても、それなりに手はかかるんですよね。

だから、今日は食べないとか、少しでいいとか、ホントだったら用意する前に、言ってくれたらイイんですよ。

 

周りの状況が見えないのが認知症だろう、とは思いますが、用意した手間をフイにされたというチイサな怒りは別もの。

 

お腹いっぱい、おやつが大きかったとは、義母が食事を食べないときの言い訳によく使われる言葉です。

ただ、ほんとうにそれほどおやつを食べたのか?というと、デイサービスの記録からして、そうでもなさそうなときもある。

好きなおかずだけ食べたなぁ、というときもある。

おかずが、気に入らなかった?というときもある。

 

結局、本人の言うことではわからなくて、口に合わなかったのかも?と、コレも若干落ちこみます。

 

まあ、慣れてきたとはいえ、のことですけど。

 

今夜は、大根と豚肉の鍋を汁たっぷりめにして、汁にトロミをつけて出したら、さっさと食べていました。

小さくガッツポーズです。